当センターの特徴は、従来のように肩関節外科、手外科などと専門領域ごとに別々の医師が診察するのではなく、肩関節・肘関節・手関節・手指関節を含めた上肢全体を1つのユニットとして同一の専門医が診察できるところです。
当センターの松木医師は、県内で唯一の日本手外科学会認定指導医・日本肘関節学会評議委員です。また、肩の外科治療が行える施設は限られていますが、当センターでは県内では唯一、松木医師と神平医師の複数名で治療にあたります。手・肩関節疾患では、専門性の高いリハビリテーションが必要となり、術後良好な経過が得られるためには、質の高いリハビリテーションが必須となりますが、当院ではリハビリテーション科の専門医・指導医でもある松木医師のもと、以前より肩関節疾患、手・肘関節疾患に精通した理学療法士・作業療法士によるリハビリテーションにも力を入れております。
松木 寛之(常勤)
予約電話番号:0551-22-1221 整形外科外来 (内線137)
代表疾患
【腱板断裂】
肩には腕の骨と肩甲骨をつなぐ4つの筋肉の腱からなる腱板といわれる板状の腱がありますが、その腱が切れたりして損傷されるのが腱板断裂という疾患です。40歳以上の方に好発し、発症年齢のピークは60歳代です。症状は運動時痛、夜間痛などですが、ひどくなると肩の拳上が困難となります。治療として、まずは注射やリハビリによる保存療法が行なわれますが、断裂部が治癒する事はありません。また、断裂部は経年的に大きくなるといわれています。保存療法にて痛みが改善しない場合や、肩の拳上困難が続く場合は手術が必要になります。
当院では約2cmの小切開にて低侵襲に手術を行なっています。メリットとしては、直視下に手術を行うので、腱板の確実な修復が行なえます。
代表疾患
【上腕骨外側上顆炎 (テニス肘)】
物をつかんで持ち上げる動作やタオルをしぼる動作などをした際に、肘の外側から前腕にかけて痛みが出現する疾患です、30~50代にかけての発症が多く、女性に多い傾向があるといわれています。手首を伸ばす働きをする筋の起始部が肘外側部で障害されることが原因と考えられています。治療としては、テニス肘用のバンドの装着、肘外側部への注射などがあります。半年から1年以上強い症状が持続し、慢性化している場合では、手術が必要になる場合があります。
(日本手外科学会「手外科シ
リーズ15」より引用)
関節鏡視下に滑膜、滑膜ひだの切除を行います。また、短橈側手根伸筋 (手首を伸ばす働きをする筋)の起始部の切離・新鮮化を行います。
代表疾患
【母指CM関節症】
物をつまむ、ペットボトルのふたを開ける、ドアノブを握るなど、母指に力を必要とする動作で痛みが出ます。50歳以降の発症が多く、女性に多い傾向があります。使いすぎや加齢により関節軟骨がすり減り、さらに関節が亜脱臼してくることにより発症します。治療としては、装具の装着、関節内への注射などによる保存療法が行なわれますが、痛みが改善しない場合は、関節形成術などの手術が必要になります。
(日本手外科学会「手外科シリーズ7」より引用)
オーダーメイドの装具、濡れても良い素材なので水仕事中なども使用できます。
手術が必要な場合は関節形成術を行います。
受付時間 |
再診 8:00~(再来受付機) 初診 8:30~11:30 下記診療科の午前の受付は11時までになります。 ・内科(循環器) そのほか診療科によって異なる場合があります。 詳細は外来担当表でご確認ください。 |
診療時間 |
9:00~17:15 |
休診日 |
土・日・祝日 年末年始(12/29~1/3) |
入院患者面会時間 |
面会禁止 (手術説明や病状報告を除く) |
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