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おしえてドクター

韮崎市が発行する「広報にらさき」の情報コーナー「おしえてドクター」で取り扱ったものを掲載しています。

皆様の病気・症状への不安や悩みを、当院の医師がお答え致します!

平成29年11月号

骨密度が低くなければ骨折する心配はないのでしょうか?

骨密度が高くても弱い骨も存在します。骨を健康に保つには、食生活や生活習慣を改善する一次予防が大切です。

整形外科 医長  小林 憶人

骨の強さは骨密度だけでは表せません。骨にはそれぞれ質があり、密度が高くてもガラスの様に弱い骨も存在しています。

最近の研究により、骨の質が弱くなる要因にはカルシウムなどの栄養素が不足する他、喫煙、過度の飲酒、運動不足などにより動脈硬化や糖尿病といった生活習慣病を引き起こすことで骨が弱くなることが指摘されています。骨を健康に保つためには、食生活や生活習慣の改善といった一次予防が大切です。また、骨粗鬆症は生命予後にも影響することが知られており、骨折の二次予防として、定期的に骨の健康診断を受け、骨粗鬆症を早期に発見することで、早期治療を開始することができます。

もし骨折をしてしまった場合には、次の骨折を事前に防ぐ三次予防として積極的な治療を開始しましょう。骨折を事前に防ぐことで健康寿命を延伸することができます。


平成29年10月号

C型肝炎ウイルスを治療して、ウイルスが消えたと言われました。これでもう肝臓癌にもならないのでしょうか?

C型肝炎ウイルスを治療した後も、その後に肝細胞癌になってしまう方は少なくありません。肝癌早期発見のため、定期通院を続けた方が望ましいです。

外科 医長  平井 優

C型肝炎のウイルス治療に関しては、以前からインターフェロン療法が行われていましたが、患者さんによっては、強い副作用を起こす方や、なかなかウイルスを排除出来ない方もいて治療が難しいと言われていました。

ところが最近ではDAA製剤と言われるC型肝炎ウイルスを治療する飲み薬が開発され、副作用も少なく、100%に近くウイルスを排除することができます。

肝細胞癌の原因の約70%がC型肝炎と言われています。しかし、残念ながらせっかくC型肝炎ウイルスを排除しても、その後に肝細胞癌になってしまう方は少なくありません。ただし、ウイルス排除によりC型肝炎がこれ以上悪くならないので肝機能が保たれ、たとえ発癌しても手術やカテーテル治療などの治療の選択肢が広がり結果的に生存率の改善につながります。C型肝炎ウイルスを治療した後も肝癌早期発見のため定期通院を続けた方が望ましいと考えます。

平成29年9月号

糖尿病患者数が増えているそうですが、どのような状況ですか?

日本だけでなく世界でも年々増加していて、70歳以上の日本人の男性の4人に1人・女性の6人に1人が糖尿病患者とみられ、過去最高の状況です。

内科 医長  保阪 大也

厚生労働省の調査によると、平成26年の糖尿病患者数は316万6000人(前回平成23年調査で270万人)で、過去最高でした。年齢と共に増加し、70歳以上になると男性の4人に1人、女性の6人に1人が糖尿病とみられます。

平成28年に甲府市が無料簡易検査をしたところ、240人が検査を受け、そのうち半数以上が糖尿病の疑いがあるとの結果でした。山梨県は健康寿命が長い、と言われていますが、糖尿病による死亡率はワースト8位です。

糖尿病は世界的にも増加傾向にあり、何らかの策を講じないと、医療費だけでも大変なことになることが懸念されています(平成27年時 4億1500万人、成人の11人に1人)。

世の中はまだまだグルメや大盛りがブームであり、食事制限を勧めることは景気対策にも水を差しますが、健康に良くない面もかなりありそうです。

糖尿病食は病人食ではなく健康食、と考え、糖尿病の方もそうでない方も、一度勉強してみることをお勧め致します。

平成29年8月号

骨粗鬆症(こつそしょうしょう)が心配なので、食べ物でカルシウムを多めにとっていますが、それでよいでしょうか?

それでは不十分です。整形外科を受診し骨密度検査や血液検査をして、適切な治療薬をみつけましょう。

整形外科 科部長 神平雅司

骨粗鬆症は、骨が弱くなり、骨折しやすくなる病気ですが、カルシウム不足だけが原因ではありません。

骨は、一生の間に繰り返し作り替えられています。それには古くなった部分を解体する細胞と、そこに新しい骨を作る細胞が協力しあっています。この解体する細胞の働きが活発になり過ぎた状態が骨粗鬆症です。

現在の骨粗鬆症の治療薬は、解体する細胞の働きをおさえるものが一般的です。それには内服薬(毎日、週に1度、月に1度)、注射薬(月に1度、半年に1度、年に1度)があります。また、1年半から2年間の限定で新しい骨を強力に作る薬もあります(毎日自分で注射、週に1度医療機関で注射)。

自分に最もあった治療薬をみつけるには、整形外科を受診し骨密度や血液検査をして決めてもらいましょう。

平成29年7月号

60歳代女性。検診で胆嚢に径12mmのポリープを指摘され、症状はありませんが、胆嚢を摘出する手術を勧められました。どのような病気なのでしょうか?

胆嚢の内面に形成される、ほとんどはコレステロールが沈着した良性のポリープですが、まれに悪性(胆嚢癌)の危険性があります。

外科 副院長  鈴木 修

胆嚢ポリープは、胆嚢の内面に形成される限局した隆起病変で、5~10%程度と比較的多くの方に認められます。ほとんどはコレステロールが沈着した良性ポリープですが、稀に悪性(胆嚢癌)の危険性があります。

腫瘍マーカー等の血液検査、エコー、CT、MRIなどにより良性と悪性の鑑別を行いますが、胃や大腸のポリープと異なり内視鏡で組織を採取することが不可能なため、確実な鑑別が困難な場合も存在します。直径が10mm以上、短期間に増大傾向を示す、広い茎を有する等のポリープは、悪性の危険性が存在し、診断と治療のため胆嚢を摘出することが望まれます。

摘出術として、腹部に3~4箇所の穴を開け腹腔鏡を用いた手術を行います。ポリープが肝臓や胆管などの周囲に浸潤している場合や、病理検査にて再発の危険性が高いと考えられる際には、肝臓・胆管・リンパ節の切除を追加します。

平成29年6月号

叔父が脳出血と診断されて入院中です。片麻痺があるそうですが、手術はしなくても良いのでしょうか?

最近では、手術による改善効果は限られている、というのが通説で、手術の対象とされる患者さんは少なくなっています。

脳神経外科 科部長  八木下 勉

以前は、ある程度の大きさの脳出血なら積極的に開頭手術で取り除くことが行われたこともありますが、最近では手術による機能予後の改善効果(手術をしたらどれだけ症状が良くなるか、ということ)はかなり限定的であるというのが通説となり、手術の対象とされる患者さんは少なくなっています。手術の適応となるのは、

①出血がそれなりに大きくて、②脳の表面近くにある場合、または③小脳出血である場合、④症状が重篤で救命を目的とする場合

などです。ただし、最後④の場合は救命できても重い後遺症が残ります。脳出血はその部分の脳がすでに「破壊されて」いますので、手術をしても症状は改善しにくいといえます。

手術の方法は従来からの開頭手術のほか、最近では定位的血種除去や内視鏡を使った方法など、病状に応じて使い分けられています。また、若い人や血圧が高くない人の脳出血では、その裏に出血を起こす別の病気が隠れていることがありますので、精密検査をしてそのようなものが見つかれば、それに対して手術や放射線治療を行うことがあります。

平成29年5月号

心窩部痛や胃もたれ感があり、病院で検査を受けたのですが、異常が見つからず、機能性ディスペプシアと言われました。どんな病気ですか?

症状の原因となりそうな「器質的」な疾患が認めらないにもかかわらず、胃もたれや心窩部痛などの症状が現れる「機能性」の疾患です。

内科 副院長  三澤 明彦

機能性ディスペプシア(FD:Functional Dyspepsia)とは、上部消化管に消化性潰瘍や癌などの器質的疾患が認められないにもかかわらず、胃もたれや心窩部痛などのつらい症状が現れる機能性疾患です。診断基準は、

  • A. つらいと感じる食後のもたれ感、
  • B. 早期飽満感、
  • C. 心窩部痛、
  • D. 心窩部灼熱感

のうちの症状が1つ以上3か月以上続き、かつ、症状の原因となりそうな器質的疾患(上部内視鏡検査を含む)が確認されないことです。

症状発現のメカニズムは未だ不明な点が多いものの、胃運動機能異常、生活習慣、ストレス、内臓知覚過敏、胃酸などが複雑に影響し合っているものと考えられています。治療は、機能性なので気のせい?と済まされてしまう事もありますが、ストレスを回避するような生活習慣の改善や、食生活の改善も重要ですが、それぞれの症状に応じて消化管運動機能改善薬や酸分泌抑制薬、防御因子増強薬、制酸薬、漢方薬や時には抗うつ薬や抗不安薬が処方される事もあります。

平成29年4月号

学校検尿で血尿と蛋白尿が両方陽性でしたが、どうすればいいですか?

腎炎の可能性があります。まずは受診をしてみて下さい。

小児科 院長  東田 耕輔

血尿と蛋白尿がともに陽性だとすれば、腎炎の可能性が高いと考えられます。

腎炎の中には、急速に悪化して数か月で慢性透析まで進行してしまうものや、徐々に進行して10-数十年後に慢性透析になる疾患が含まれています。20年程前までは、治療法がなかったのですが、この数年は開発が進み、最も患者さんが多いIgA腎症は、出来るだけ早期に診察を受け、必要な場合、検査・入院治療を行えば、多くの場合、血尿や蛋白尿も消失して透析へ進行するのを阻止できるようになって来ました。

韮崎市は、甲府市に続き、昨年度から、県下で2番目に新たな学校検尿システムが導入されており、学校検尿登録医を受診すれば、腎炎の発見に必要充分な検査が行われ、必要な場合は大学病院等に紹介されるシステムが出来上がっています。早く、受診しましょう!登録医が分からない場合は、学校にお問い合わせください。